父と会社と長男と

2016年3月。胆石だと言われ手術した結果が、なんと小腸癌腹膜播種。
そんな父と長男の、癌と自営業の会社との戦い。

腹腔内投与(2回目)

6月2日。
この日は2回目の腹腔内投与でした。


前回は5月18日に点滴をしています。
そして、その後水分摂取のための点滴入院から、下痢が出てしまい29日に退院。
退院後3日たっての通院です。


正直、点滴の方が副作用が強く出ることは理解していましたが、2週1休の最後の1週間はまるまる家で楽しんで過ごせると淡い期待を抱いていたので、3日しか家におれず正直ショックを受けました。
そして、この日あたりから大阪までの通院に4時間かかり、朝の診察までの移動はしんどいため、前日に移動しホテル泊をするようになりました。


ホテルの朝食がビュッフェで体調がよくなり、吐き気の副作用がない父は好きなものばかり取っていました。
抗癌剤で苦しんでいるからまぁいいだろうという気持ちと、体に悪いものは食べたらいけないという気持ちが入り混じって複雑でしたが、一応揚げ物と動物性油脂は控えるよう注意しました。


今回も抗癌剤投与前血液検査を行ったのですが、口うるさく「水分補給」を言ったのと、点滴の影響か腎臓数値は少し悪いくらいの値で抗癌剤は投与可能でした。


やはり腹腔内投与は副作用が軽いのかすんなり終わり、帰路につきました。


このあたりから髪の毛が抜けはじめ、抗がん剤の蓄積からかさらにしんどそうな感じが見受けられ始めました。

ほぼ、布団の上で時間を過ごしたのではないのでしょうか。

しかし、腹腔内投与の後は入院することもなく翌週の点滴までは家で養生となりました。

Pet-CT

父は、人間ドックで胆石が見つかり、症状がおかしいと言いながら、大腸と胃に異常が見受けられず、「胆石」という診断で半年苦しみ、胆石除去の開腹手術で「小腸癌」が判明しました。
癌が発覚した時には「腹膜播種」と言われ、余命宣告をされました。


ずっと病院にかかっていて、様々な検査をしながら開腹しないと病気がわからない。
それも、ぎりぎりまで「腹腔鏡手術」で胆石を取ると言われ、前日にどうも様子がおかしいので開腹しましょうと言われ判明しました。
後々聞くと、執刀医の先生が1度だけ「小腸癌」の手術をしたことがあったらしく、院内のカンファレンスの中でも癌の可能性を示唆したが、「小腸癌の可能性は無い」といった結果になっていたらしいです。


まぁ俗に「心臓」と「小腸」には癌はできないと言われ手おり、医者としてはまず小腸には癌はできないと思ってかかるのだとか・・・。
でも目の前に現実として起こると、何か調べる可能性は無いものかと、地元の先生に聞いた見たところ。


「Pet-CTだとわかったかもしれない。」


と言われました。
あと、カプセル型の内視鏡とかもあるみたいです。


色々調べ、隣町にPet-Ctができる病院を見つけ、こんな状態で母に何かあったらいけないと母に受信を進めました。


結果、「癌」と疑う所見なしでした。
とりあえず一安心。


なってから公開するのじゃなく、軽いうちに対処できるように何らかの検査をしていかないいけない。
そのためには



①費用の問題
②医療被曝の問題
③知識の問題(がんも各部位で、対象検査が変わるらしいです。)


等ありますが、医者任せでなく後悔する前に自分で考え自分で行動することが必要なのじゃないかと感じました。

抗癌剤点滴

5月18日。
この日は初のシスプラチン40mmg+ドセタキセル40mmgの点滴の日でした。


しかし、私が仕事の都合で行けなく・・・。
なんと、父の友人が連れて行ってくださいました。
本当に感謝しています。頭が上がりません。
同行した母に、抗がん剤投与翌日からの水分摂取、状態の変化が気になるので先生に翌日からの対応を相談しといて欲しいとだけ言づけて見送りました。


初の点滴の日だということで、腹腔内投与よりも副作用がきつく出るという塩梅がわからず、仕事をしながらやきもきしていました。


ただ、点滴の方は何の影響も出ずその日を終えたのですが、同時に行ったレントゲンの検査で


①骨盤あたりに播種らしいものが見受けられる。
②腎臓の片側が収縮しており水腎症の可能性がある。


という診断をされたみたいでした。
初の画像診断でショックを受けたのですが、骨盤あたりは一番播種・転移しやすいみたいで仕方がないかなと思いました。
抗癌剤投与後は、水をたくさん飲んで抗がん剤を流さないと腎臓の機能が低下することは色々調べて知っていましたが、腹腔内投与後は先生にもあまり言われなかったし気にしてませんでした。
やはり少し甘かったですね。


大阪の先生から、地元の総合病院へ手紙を書いていただき翌日から地元の総合病院へ入院し水分と栄養の接種を行うこととなりました。
投与後、最初の一週間くらいは倦怠感と食事の低下(通常の半分くらい)かつ、入院ということでほとんどベッドの上で寝たきりでしんどそうではありましたが、そこそこ元気でした。点滴も終わりそろそろ退院かなと思った7日目にひどい下痢を起こしてしまいまたしばらく入院となりました。
10日ほどたち退院となりましたが、やはり点滴の方が副作用がきつく出るみたいで、2週1休の後半が点滴でよかったと思います。