平行線
背中の痛みと吐き気を訴えだし、「胆石」と診断された7月末以降。
父は、1週間体調不良で嘔吐を繰り返しては、いつの間にかなおるという生活の繰り返しだった。
「胆石」という診断結果が出ているのでそれを疑うはずもなく・・・。
そんな体調不良の中でも仕事の虫の父は仕事を休むこともなく、はきながらでも仕事をしていた。
「仕事の方はどうにかするから」と、「胆石」を取るようにずっと進めていたのだが「仕事が忙しい」とか、「痛いのも胆石の位置ですぐに治る」とか言い訳を付けて先延ばしにしていた。
仕事中もトイレに駆け込んで吐いているのをちょくちょく見かけるものの、「胆石」だから大丈夫と私自身も思うようになり、仕事の忙しさから父のその姿を見るのにも慣れていっていた。